宮崎大学医学部附属病院 地域総合医育成センター

松田 俊太郎

医療行政と教育機関のタッグ

医師になると決めた時から、へき地や無医村で働こうと思っていました。貧しくとも民に寄り添って生きた赤ひげ先生のように、厳しい現実から目をそむけずに医師として最善を尽くす姿に憧れます。働く場所はどこでもよかったのですが、せっかくなら地元の宮崎の地域医療へ貢献したいという気持ちはありました。

そんなときに、県と大学の思いが一致して、県立日南病院に地域総合医育成センターを立ち上げるという話がありましたので、微力ながらでもお役にたてればとの思いで引き受けました。ここでは、ありふれた疾患をたくさん診ることができますし、診療科の垣根がなく、すべての診療科がバックアップにあたれるというのが心強いところです。

研修の指導体制と指導方針

指導においては、マンツーマン制度を採っているので、きめの細かい指導になっています。といっても全体の人数は限られていますので、毎朝毎晩、指導医も研修医も全員で集まってレクチャを受けたり、1例30分かけてじっくりとカンファをやったり、時々、大学の先生に講義もしていただいています。

後期研修医のための育成センターではありますが、初期研修医も、各診療科の医師も参加して、一緒に働かせてもらいつつ、勉強もしているという感じですね。ここの医療圏においては、日南病院しかないので、すべての疾患を診ることが総合医としての大きな成長につながります。救急の受け入れもしかり、入院施設としても最前線の現場ですから。

指導方針としては、「あらゆる状況において逃げないお医者さんになること」です。研修医の先生たちと、楽しくやるのは簡単なのですが、そこにどういう風に厳しさを盛り込んでいくかというのは、いつも考えています。日南病院には優しい先生が多いので、自分は締めてかかろうか、など役割分担ですね。

陰になり日向になり、少しずつではありますが、出来るだけ働きやすい環境を整えていくのも、センターの仕事です。そして宮崎県内各地地域の病院にこういうシステムを作っていくことが、地域医療を変えていく地盤になっていくと考えています。

松田 俊太郎

自分自身の医療へのモチベーションは?

若い先生が、患者さんに信頼される立派な医師になってくれることです。

自分が研修医だった頃は、とにかく一生懸命やってた思い出しかないですが、今につながっているのは、患者さんから「ありがとう」と感謝された言葉ですね。患者さんを大事にする医師になって欲しいです。